こんな悩みを解決できる記事を書きました!
「リスニングとスピーキングには、どんな関係があるんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
リスニング=「聞く」 スピーキング=「話す」と考えると、全く繋がりがなさそうですよね。
でも実は、「リスニング」と「スピーキング」には切っても切り離せない関係にあるんです。
本記事では、「リスニングとスピーキングの関係性」について、とある論文を参考にしてご紹介しています。
記事を読み終える頃には、リスニングとスピーキングを効率よく上達させる方法が分かりますよ!
【結論】スピーキングを鍛えるとリスニングも上がります
さっそく結論からいきましょう!
スピーキングを鍛えると、リスニングも自然に上がります。
なぜなら人間は、自分が発音できる音声なら聞きとれるから。
弘前大学の小野寺 進 氏の論文では、「英語の音声を聞き取るには、正しい発音で、同じ速度で言語産出できる必要がある」旨が述べられていました。
言語産出速度が言語入力速度に追いつかないと聞きれないように、英語の音声を聞き取るにはその速度と同じ速度で言語算出を行う必要があるのである
"英語リスニング能力を高める方法-発音記号と音読", 小野寺 進
つまり、「正しい発音で話せれば英語は聞き取れる」ということですよね。
なので、スピーキングを鍛えるとリスニングも上がるとなるんです。
「じゃあどうやってスピーキング力を鍛えたらいいの?学生時代から英語は学んでいるけど、どうすれば話せるようになるのか分かりません……」
「というか、話せるけど聞き取れない人だって中にはいるんじゃないの?」
こんな声が聞こえてきそうですね。
たしかに、どうすればスピーキングが伸びる方法が分からない方は多いと思います。
それに、たとえ話せてもうまく聞き取れない人だっていらっしゃるでしょう。
そこで次の章では、まずあなたのスピーキング力が上がらない原因をお伝えしていきます。
原因が分かれば対策が取れるので、効率よくスピーキング力を上げられますよね。
話せるけど聞き取れない!という原因にも、次の章の中で触れていきますね。
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あなたのスピーキング力が上がらないのはなぜなのか?
スピーキング力が上がらない原因は以下の3つと考えられます。
- 正しい英語じゃないと話しちゃダメだと思っている
- インプット学習に力を入れている
- 1度暗記して満足してしまっている
- 音読をしていない
では、1つずつ解説していきますね!
上達しない理由① 正しい英語じゃないと話しちゃダメだと思っている
スピーキング力が伸びない理由1つ目は、 正しい英語じゃないと話しちゃダメだと思っていること。
せっかく英語が思い浮かんでも、話すことを恐れてしまって話す経験を積めない、つまり成長できないんです。
たとえば、初めて「How are you doing?」と聞かれたときって固まっちゃいませんでしたか?
「たぶんI'm good, thank you?How about you?でいいと思うけど……ほんとにコレで通じるのか?合ってるのか?」って。
おそらく他にも「英語は思い浮かんではいるものの、合ってるのか不安だから話せない経験」ってあると思うんです。
お気持ちはすっごく分かるんですが、この状態だと「英語が通じた!」っていう成功体験をいつまでも積めないのですごくもったいないんですよ。
正しい英語じゃないと話しちゃダメだと思っていると、英語を話す経験が積めないのでスピーキング力が伸びないんです。
上達しない理由②:インプット学習に力を入れている
スピーキング力が伸びない理由2つ目は、インプット学習に力を入れていること。
覚えたものを使う練習をしないと、話せるようにはなれないです……
よくある例ですが、野球がうまくなりたい人が家でずーっとフォームやスイングに関する本を読み漁っても、使う練習をしないと意味がないですよね。
実際にバッターボックスに立って、覚えたフォームでスイングしないと上達しないのは、なんとなく想像できると思います。
なので、インプット学習だけしていてもスピーキング力は伸びないんです。
上達しない理由③:1度暗記して満足してしまっている
スピーキング力が伸びない理由の3つ目は、1度暗記して満足してしまっていること。
人間は使わない知識を忘れる生き物でして……
おそらくあなたも、学生時代に勉強したことなんて、ほとんど覚えていませんよね笑
覚えた内容を使えるようにするには、「反復して使う練習」をしないといけないんです。
覚えた英語を使う練習をしないと、話したくても話せない!となるんです。
上達しない理由④:音読練習をしていない
スピーキング力が伸びない理由の4つ目は、音読練習をしていないこと。
音読をしないと、英語特有の音を体で覚えられず、使いたい時に使えないからです。
何回か音読して正しく発音できるようになれば、頭と口で覚えるのでなかなか忘れませんし、体が覚えているので会話でも瞬時に使えるようになります。
ちなみに、話せるけど聞き取れない人がいる原因は、「正しい発音」で話せていない可能性が高いです。
たとえば、seeとsheって僕たちにはほとんど同じ発音に聞こえるんですが、実は微妙に違うんですよ。以下のYouTubeがわかりやすいので興味がある方はどうぞ!
話せるけど聞き取れない人は、おそらく両方とも「シー」と覚えて発音しています。(僕です笑)
これでは、どっちの単語なのか正しく聞き分けできませんよね。
話せる人は頭の中で瞬時に英語を思いつけるのですが、音を正しく理解していないと聞き取りが不得意になる場合も多いんですよ。
このように、音読練習をしていないと正しい音を理解できず、スピーキング力もリスニング力も伸びないんです。
スピーキングを伸ばす3つの学習方法|リスニング力も同時に上がります!
ここからは、リスニング力の向上にも配慮したスピーキング力を伸ばす学習方法を3つ紹介していきます。
- 一つのシチュエーションを決めて使いそうな英語だけを練習する
- シャドーイングをする
- 実際に英会話をする
1つずつ紹介していきますね!
学習方法①:一つのシチュエーションを決めて使いそうな英語だけを練習する
スピーキング力を伸ばす方法1つ目は、一つのシチュエーションを決めて使いそうな英語だけを練習すること。
一つのシチュエーションで使える英語だけを覚えられたら、あとは覚えた英語を横展開すればいろんなシチュエーションで話せるようになっていきます。
具体的には、以下の4ステップで発音練習をすればOK。
- シチュエーションを1つに決める
- 質問したいことや聞かれそうなことを考えておく
- 自分で英文を作る
- 作った文章を何度も口に出す
上記ステップの中で何回音読をするステップがあり、音読こそがリスニング力UPに効果があると分かっているんです。
先ほど紹介した"英語リスニング能力を高める方法-発音記号と音読"という論文では、正しい発音で音読できるとリスニング力が上がると述べていました。
松澤は、発音ができるとリスニングができるとし、その理由として「正しい発音ができるようになると、その音を聞いたときにすぐに判別できる」ようになり、「結果として、リスニング力が向上」すると述べている。
"英語リスニング能力を高める方法-発音記号と音読", 小野寺 進
やはりスピーキングをするとリスニング力も上がるんですね!
4ステップのやり方はもしどうしても英語が話せるようになりたいのであれば、この勉強法を試してくださいにてお伝えしていますので、よければ覗いてみてくださいね!
学習方法②:シャドーイングをする
スピーキング力を伸ばす方法2つ目は、シャドーイングをすること。
シャドーイングとは、英語の音声に対して遅れて音読する練習方法です。
発音がよくなりますし、とても流暢に話せるようになれますよ!
英語を聞いて同じように発音するので、リスニング力にも効果大です
ただ、最初はちょっと難しいかもしれないので、音声スピードを遅くしてやってみるといいかもしれません。
シャドーイングのやり方については、なぜシャドーイングで口が回らないのか?|リスニング力はコレすれば上がります!にまとめましたので、よければ見てみてください。
学習方法③:実際に英会話をする
スピーキング力を伸ばす方法3つ目は、実際に英会話をすること。
正直、実際に話してみるのが一番練習になります。
もしあなたに外国人の知り合いがいれば、「Hello!! How are you??」だけでいいので、積極的に話しかけてみましょう。
おそらく「I’m Good! How about you ?」と聞きかえされて答えられず固まってしまうかもしれませんが(笑)まずはI'm good! Thank you ! Have a nice dayと答えて、それで終わらせればOKです。
繰り返していくうちに、「話を膨らませるためにどうすればいいのかなー」と思うはず。
そう思ったときに、言いたいことを英語で準備し言えるようにしておけば、少しずつ確実にレベルアップしていきますよ!
実際の会話をするので、相手の言っていることを理解しようとするので、リスニング力も自然とついてきます。
とはいえ、外国人の友達なんていない方がほとんどだと思うので、初心者歓迎のオンライン英会話おすすめ6選|安心して英会話できます!からオンライン英会話を使って外国人と話してみるのが、一番楽で手っ取り早いでしょう。
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スピーキングを伸ばせばリスニングも伸び、英会話が成り立つようになってくる!
リスニングもスピーキングも伸ばすって、なんだか大変そうですよね。
しかし、まずはスピーキングに絞って練習すれば、リスニング力も自然に上がることがなんとなくお分かりいただけたかと思います。
「でも、本当に上達するのかな?」
「そもそもスピーキングが一番難しいんですけど……」
こんなふうに思われるのも無理はないですよね。
日本にいて英語を話さないといけない環境なんてそうないので、スピーキングが苦手なのも当然でしょう。
なので、いきなりネイティブみたいなレベルを目指すのではなく、まずは「How are you?」に長文でぱっと答えれられるくらいのレベルを目指してみませんか?
短くても英会話ができると、「お!通じた!」っと嬉しい気持ちになれて、英語を話すのがとても楽しくなってきます。
そうすれば、自然とスピーキングもリスニングもついてくるはずですよ。
そもそも、スピーキングとリスニングの関係性を調べてここまで読み進めてくださっている時点で、あなたは英語学習に対してかなり前向きですよね。
そんな前向きで賢いあなたであれば、スピーキングもリスニングもちゃんと身につきますよ!
自信をもって学習を続けてくださいね!
まとめ|【回答します】リスニングとスピーキングにどんな関係性があると思いますか?
最後に、本記事の内容を振り返っておきましょう!
スピーキングとリスニングの関係性
スピーキングを鍛えると、リスニングも自然に上がる
スピーキング力が上がらない原因4選
- 正しい英語じゃないと話しちゃダメだと思っている
- インプット学習に力を入れている
- 1度暗記して満足してしまっている
- 音読をしていない
スピーキング力を上げる勉強方法3選
- 一つのシチュエーションを決めて使いそうな英語だけを練習する
- シャドーイングをする
- 実際に英会話をする
最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
あなたが楽しく英語を学び、身につけられることを願っています。