英語のお悩み

いよいよ海外赴任!けど、英語できない|そんなあなたに送る駐在前の英語の準備事項4選

2021年3月11日

仕事で海外赴任することになったのですが、英語ができないので不安しかありません。赴任後に少しでも仕事ができるように、事前に勉強しておくべきことがあれば教えてください。




こんなお悩みにお答えします。



本記事の内容

  • 海外赴任の前にやるべきこと
  • 海外赴任した後にやるべきこと
  • 海外赴任した後にもつべきマインド




英語に自信がない中で海外赴任するのって不安ですよね。




仕事はもちろん、スーパーやガソリンスタンドなど、日常の会話もすべて英語でしなければいけません。




僕も20代で海外赴任したんですが、英語でのコミュニケーションには苦労しました。




現地人がなにを言っているのか聞き取れず、仕事の話についていくだけで精一杯。




時にはまったく話についていけず、他の駐在員の方にフォローしてもらったり、自分が理解できるまで現地人にしつこく聞きまくったりしていました。




こんな感じの僕ですが、赴任前にいくつか予習しておいたことで、赴任後役に立ったことが数多くあったんです。




そこで本記事では、ぼくの駐在経験をもとに「海外赴任の前に勉強しておくと役に立つこと」についてお話ししていきますね。




英語に自信がなくてもできて、且つ効果を実感できたものなので、参考にしてみてください。




さっそく見ていきましょう。



ご紹介、英語できない人が赴任までにしておくと後で楽できる4つのこと

英語ができない人が実際に赴任する前にすべきことは「仕事に直結する英語の練習」です。




現地で仕事をするのに必要なリスニング力とスピーキング力を鍛えるには、あまりにも時間が足りないからですね。




ぼくの場合は実際の赴任までに3ヶ月は以下のことをする必要ありました。

・事前出張
・前任からの業務引き継ぎ
・後任への業務引き継ぎ
・関係部署への挨拶回り
・駐在前の各種研修(法律とか医療制度とか)
・引っ越し準備
・役所手続き




海外への赴任は国内転勤とは違って準備がかなり面倒です。




このバタバタの中、家に帰ってまったり英語の勉強をしている余裕はおそらくありません。




そもそも英語力は一朝一夕では身につかないのはご承知の通りかと思います。




徳島大学の論文では、実用的な英語力を習得するには3,000〜5,000時間の集中的な学習が必要と述べられていました(出典:大学英語教育におけるTask-Based Instruction(TBI)の可能性と限界 : 学習方略形成と自己調整学習を目指した授業に関する一考察




なので、英語に自信がない人は「仕事に直結する英語だけ」にフォーカスして勉強する方が効率的なんです。




しかし、「仕事に直結する英語だけ」と言われても、具体的に何をどうすればいいのかってよく分からないですよね。




そこで、ここからは、僕がヨーロッパに赴任した後「これは役に立ったなー」と「これをやっておけばよかったなー」と感じているを4つご紹介します。

・本気のリスニング
・英語の自己紹介
・英語のプレゼン
・英語の会議進行




順に見ていきましょう。


① 本気のリスニング

赴任前にやるべきこと1つ目は「本気のリスニング」




一言一句聞き漏らすまい!と覚悟を決めた本気のリスニングをすることで、短期間でもある程度は英語を聞き取れるようになるからです。




たとえば、僕は赴任前に2週間事前出張に行き、ヨーロッパ各国の支店を回り、現地の社員からその国の業務状況を聞きまくるということをしました。




ヨーロッパでは未経験の業務をすることになっていたため、現地人が発した言葉は一言一句聞き漏らすまいと、全単語聞き取るくらい「本気」で説明を聞き続けたんです。




そして、聞き取れたことはオウム返ししたり要約したりと、聞いた英語をとにかく口に出すようにしました。




説明が終わるたびに、脳の疲労はピークを迎え、ホテルへの帰り道では毎回頭がクラクラしていましたね笑




しかし、最初の1週間は何を言っているのかほとんど分からなかったのに、後半の1週間ではある程度英語が聞き取れて理解できるようになったんです。




説明内容も頭に入っていたため、事前出張内容を現地の部長に報告することも大きな苦労なくできました。





こんな感じで、赴任後の仕事につながる業務の説明を現地人から英語で受けることで、短期間でもある程度はリスニング力を上げることができるでしょう。



ちなみに、TOEIC用などのCD音源では聞き取れなくても不都合がなく「本気」になりにくいのでおすすめしません。





なので、できるだけ現地人にビデオ会議で業務内容を説明してもらうなどして、「本気」にならないといけない状況を自分で作ってみてください。



② 英語の自己紹介

赴任前にやるべきこと2つ目は自己紹介を英語で考えておくこと。




赴任直後は何度も自己紹介をすることになるからです。




僕の場合、赴任した日に部長から、チームメンバー8人と個別にミーティングを設定して、一人一人に自己紹介をするように言われました。




このミーティングで話したこと、相手に聞いたことは以下のとおりです。

・名前(My name is ***.)
・年齢(I'm *** years old.)
・出身地と有名なもの(I'm from *** and *** is really famous.)
・日本での勤続年数(I've worked in this company for ** years.)
・日本でしていた仕事(My main responsibility is ***.)
・赴任地での抱負(I want to become a specialist of ***)
・相手の呼び方(How can I call you?)
・相手の仕事内容(What do you do?)




全部中学レベルかそれ以下の英語で全然大丈夫でした。



相手の仕事内容を聞いておくと、後々仕事で聞きたいことが出たときに役立つので、ぜひ聞いてみてください。



こんな感じで、英語の自己紹介を考えておくと赴任後の仕事をスムーズにスタートできるでしょう。



英語の会議進行

赴任前にやるべきこと3つ目は、会議進行を英語で練習すること。




赴任後に現地人との会議を必ず進行することになるからです。




僕はオンライン英会話で会議進行用の原稿を作って添削してもらいました。




内容は以下のとおりです。

・会議の始まりの挨拶:Thank you all for coming / attending.
・議題の説明:I would like to share with you about ***. (shareの代わりにdiscussを使う場合は、aboutは使わない)
・意見を求めるとき:What do you think? / What is your opinion?
・会議の締めの言葉:Thank you for your time.




自分では合っていると思っていた英語表現も直してもらえたので、学びが多かったですね。




英語の問題ではありませんが、会議進行は以下の流れにすると理解されやすいです。

・問題
・原因
・解決策
・議論すること




こんな感じで、会議進行用の型を作って練習しておくと、赴任後楽に会議を進行できるでしょう。



英語のプレゼン

赴任前にやるべきこと4つ目は英語プレゼンの練習。




会議と同じく、現地人に対してプレゼンをすることが多いからですね。




これまで仕事で実施したプレゼンがあれば、それを英語にして話す練習をしておきましょう。




まず、知っておくと便利だったプレゼンの型は以下のとおりです。

・冒頭挨拶と自己紹介
・プレゼンのタイトルを紹介
・説明内容毎のタイトルを紹介
・それぞれ具体的に説明
・結論
・最後の挨拶




ここまで紹介してきたフレーズがそのまま使えますよ。




ポイント(章立て)紹介したら、上記の流れに沿って以下のフレーズを使えばOKです。

<具体的な説明〜結論まで>
・Let's move on to the 1st topic "***"。 1つ目の内容に移りましょう。
・Now you understand 1st topic "****"。Let's move on to the 2nd topic "***"。1つ目の内容はご理解いただけたと思います。では2つ目の内容に移りましょう。
(これを結論まで繰り返す)

<最後の挨拶>
・Thank you for your time and attention.   In this presentation, I explained about ***. I'll try to answer for your questions. Do you have any questions?
 お時間いただきありがとうございました。このプレゼンでは、***について説明しました。では質問時間に移ります。




このフレーズは、僕が会社で受けた英語プレゼンテーション講座でネイティブ講師に教えてもらった内容です。


実際に会議で通じましたので、そのまま使っちゃって大丈夫ですよ。




こんな感じで、英語のプレゼンの練習をしておくと、赴任後の英語会議に安心して望めるでしょう。



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なぜ海外赴任後はみんな勉強しないのか?|赴任後にやるべき英語の勉強法3選

ここまで、赴任前にやっておいたことがいい英語の準備について紹介してきました。




実際の現場で使うものばかりですので、是非参考にして練習してみてくださいね。




赴任前にある程度準備できたら、あとは赴任して実践あるのみ。




どんどん英語を使ってグローバル経験を積んでいきましょう。




しかし、注意しておきたいことは、ただ実践するだけではすぐに成長が止まってしまうこと。




成長には、インプットとアウトプットの繰り返しが必要だからですね。




赴任後は英語をアウトプットする機会が毎日のように訪れます。




すると、意外と通じることが分かるため、インプットが少なくなってしまうんですよね。




それもあってか、赴任後に英語をきちんと勉強している人は驚くほど少ないんです。




しかし、赴任後に英語を勉強すると、インプットとアウトプットを毎日繰り返せるので、ぐんぐん英語の成長を実感することができますよ。




なのでここからは、英語をもっと伸ばすために、赴任後にやるべきインプット方法をお話ししていきます。




順に見ていきましょう。



分からない単語を記録する

赴任後にするべきインプット方法1つ目は、分からなかった単語を記録すること。




仕事で使える実践的な単語を学べるからですね。




英会話講座や参考書で覚えたビジネスフレーズを使うよりも、実際に現場で使われてる単語やフレーズをそのまま使った方が、コミュニケーションがスムーズにいきます。




なので、会議やメールで出てきた知らない単語やフレーズで気になったものは、メモして使うようにしていくと実践的な語彙が一気に広がっていきますよ。




ポイントは、参考にする人を一人に絞り、気になった単語だけ記録すること。




真面目にすべて記録するのはしんどくて続かないからです。(僕はすべてやろうとして挫折しました)




「1日1単語だけ」など、少しずつでいいので、毎日継続してみましょう。




いつの間にか語彙が増え、英語を聞き取れる量と話せる量が増えていますよ。




こんな感じで、日頃から分からない単語を記録することで、実践的なインプットができるでしょう。



外国人の英語メールをパク

赴任後にするべきインプット方法2つ目は、外国人の英語メールをパクること。




ビジネスで使える英語表現をそのまま転用できるからです。




たとえば、日本でも海外でも、ビジネスでは丁寧な表現が必要ですよね。




これも、現地人のメールから「生の表現」をパクることができます。




最初は英語メールをGoogle翻訳にいれて、丁寧な日本語が表示された英文だけ抜き出しましょう。




Google翻訳では、丁寧な英語は丁寧な日本語に変換されるので、パクれるフレーズを見つけられます。




おそらく英語に自信がない人はまずGoogle翻訳を使うはずなので、訳を見て終わりにせず、丁寧な表現だけ抜き取るようにすると、使い回す語彙が増えていきますよ。




こんな感じで、現地人の英語メールをパクることも、赴任後にすべきインプットと言えるでしょう。



③ 文法書で勉強する

赴任後にするべきインプット方法3つ目は、文法書で勉強すること。




文法が分かると口から英語がパッと出やすくなるからです。




文法は単語を入れる枠組みなので、理解できれば後は単語を入れるだけで英文を作ることができますよね。




単語はたくさん覚えるしかありませんが、文法は一つ覚えればずっと使い回せます。




なので、文法を理解するととっても英語を話しやすくなりますよ。




おすすめはこのブログの「話すための英文法」というカテゴリー内で引用している「一億人の英文法」と「英文法の鬼100則」。




難しい文法用語はほぼ使っていないのでとても理解しやすく、且つ「話すこと」に特化した内容となっています。




残念ながら今日時点では電子書籍化されていないので、赴任前に紙の本を買っておくといいですよ。




こんな感じで、赴任後にも文法を勉強することで、英語の成長が加速するでしょう。

✔︎一億人の英文法

✔︎英文法の鬼100則



もし今英語ができなくても、海外赴任前に準備しておけば全然問題ありません

ここまで、赴任前と後での英語の勉強方法について紹介してきました。



実際に僕がやって効果を実感したものと、もっとやっておけばよかったと後悔しているものなので、ぜひ試してみてくださいね。




海外赴任の話はホント突然やってきますので、準備をしておくに越したことありません。




僕の場合、上司と二人でただ廊下を歩いている時に「キッツくんさ、ヨーロッパ行かない?」といきなり言われました。




「こんなところでそんな大事な話する!?」と動揺しましたが、僕は海外で仕事するのが夢だったので、具体的なことを聞く前に「行きます!」と答えていましたが笑




そこからとんとん拍子に話が進み、3ヶ月後には赴任する流れとなったんです。




そして実際に赴任して思いましたが、「初めは英語ができなくて当然」と開き直って大丈夫ということ。




現地人も他の駐在員も、初めて海外にきた人がいきなり英語で仕事できるとは思っていません。




海外駐在年数の合計が10年を超えている僕の上司も、英語をなんなく聞き取れて話せるようになるまで3年かかったと言っていました。





それくらい難しいことにチャレンジしていると思って、堂々と仕事をすれば大丈夫ですよ。




大切なことは、英語に自信がないからといって卑屈にならず、前向きに現地人とコミュニケーションを取ること。




そして、分からなかった単語を覚えながら、英語を積極的に話し続けることです。




そうすれば、1年ほどで英語スキルは信じられないくらいに上達しているはずですよ。




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まとめ|いよいよ海外赴任!けど、英語できない|そんなあなたに送る駐在前に準備しておくべきこと

この記事では、「ヨーロッパいかない?」英語できなくても海外赴任は突然に|事前に勉強することはコレだけ」として、以下の内容についてお話ししてきました。

・英語できない人が赴任までにやるべきことは「仕事に直結する英語だけ」です
・英語できないのに海外赴任後はみんな勉強しない?|赴任後にやるべき英語の勉強法3選
・英語ができない人にも海外赴任は突然やってきます




英語ができない中での海外赴任は怖いですよね。




現地人が何を言っているのか分からないので仕事が進まず、心が折れそうになることもあります。




しかし、めげずに立ち向かっていれば、赴任前とは比較にならないくらいの成長を遂げられるのが海外赴任。




海外でのグローバル経験は必ずあなたの糧になるので、あきらめずに最後まで任期までやりとげてくださいね。




最後までお付き合いくださりありがとうございました。




あなたが充実した海外生活を送れることを祈っています。






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  • この記事を書いた人

キッツ

TOEIC470点でヨーロッパ駐在した30歳会社員ブロガー▶︎話せる英語は中学レベル。文法ダメダメでも気にせず英語を話しまくる▶︎”それなり”英語がビジネスで通じると実感▶︎”ネイティブレベルなんか目指さない”英語の勉強方法を発信しています!モットーは「伝わればいいじゃん」

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