「海外赴任後にはどれくらいの英語力が必要か知りたい」
こんなお悩みにお応えします。
本記事の内容
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- 海外赴任前にしておくといい英語の準備
- 海外赴任後に必要な英語レベル
- 海外赴任後に役立つ英語の勉強方法
海外赴任前に英語の準備ってどれくらいするべきか分かりませんよね。
海外赴任が決まってから現地に赴任するまでの間は準備で忙しいため、本腰据えて英語の勉強をしている時間はほとんどありません。
僕自身、ヨーロッパ赴任が決まってから実際に現地に行くまでは3ヶ月しかなく、引越し準備や役所手続き、仕事の引き継ぎで英語の勉強はほぼできませんでした。
ちなみにTOEICは570点程度。
英語は少し話せるくらいで「英語ペラペラな状態」からは程遠い状態だったんです。
しかし、「英語なんて現地に行ってから嫌でも毎日話すんだから、そのうち話せるようになるでしょっ」とかなり楽観的に現地に赴いたところ、見事に返り討ちに遭ってしまいました。
例えば、英語の会議では何が話されているのか全くわからなかったり、会議進行中に英語が出てこず、参加者から不思議そうな顔で見られたりすることは日常茶飯事。
挙げ句の果てには、現地人の上司から「キッツ君の英語よくわかんないから、オンライン英会話受けて勉強して」と言われるくらいでした。
しかし、これはいい機会だとポジティブに捉えて、読書して文法の勉強をしたりオンライン英会話で会話の練習を重ねたりした結果、外国人と英語でコミュニケーションをとり、仕事をこなせるようになれました。
今になって思うことは、赴任前に少しでも英語を勉強をしておけば、赴任後に恥ずかしい思いをしなくても済んだということ。
そこで本記事では、自分と同じような思いをする人が一人でも減るように「海外赴任前にすべき英語の準備方法」について紹介していきます。
海外赴任前の英語準備って何すればいい?|やるべきことはたったコレだけです!
海外赴任前に英語で準備するべきことは、仕事に関連する英語だけを練習しておくこと。
仕事に関連する英語だけに集中することで「現地に行ってからもすぐに使える英語だけ」を効率的に勉強できるからです。
例えば、会議進行、プレゼン、商談など、仕事上必ず使うことになる英語フレーズなどですね。
仕事に関連する英語については、以下の記事にまとめましたので一度見てみてください。
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しかし、仕事上使えるフレーズだけを覚えたとしても、本当にそれだけで海外で仕事ができるのかって不安ですよね。
実際のところ、海外で仕事をこなして生活をするためにはどれくらいの英語力が必要なのでしょうか。
海外赴任後にいいスタートを切るために、赴任前にやっておくといい勉強とはどんなものなのでしょうか。
次の章では、海外で暮らしていくために必要な英語力についてまとめました。
次を読めば、海外赴任する前にどのレベルの英語の勉強をしておけばいいのかの基準をイメージすることができます。
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海外赴任後に必要な英語レベルは?|少し準備すれば海外生活はぜんぜん怖くない
では早速、海外赴任後に必要な英語レベルについてお話していきますね。
結論は以下の通りです。
・日常生活は「中学生レベル」
・ビジネスシーンも「中学生レベル」
一つずつみていきましょう。
必要な英語レベル① 日常生活は「中学生レベル」
海外赴任に必要な英語レベルは、日常生活では「中学生レベル」。
駐在経験上、買い物、レストラン、公共交通機関での移動など、中学生レベルの英語で十分通じるからですね。
例えば、買い物にいったときでもレストランでも、以下のフレーズで大抵の場面は乗り切ることができます。
Can I have 〜 ? 〜をもらえませんか?/〜はありますか?
メニューをもらえますか?やトイレはありますか?なんかも、基本的に全てCan I have 〜 ?で通じちゃうんです。
他にも、CanをDo, Must, Shouldなどの他の助動詞に変えたり、WillやWasなどに変えたりするだけで、表現の幅は広がりますよ。
相手が言ったことについても、動詞や主語さえ聞き取れれば言っていることはなんとなくはイメージつきます。
僕たちが普段の生活で使っている日本語も、買い物やレストランで注文をするときに難しい言葉は使いませんよね。
つまり、海外赴任後の日常生活で必要な英語レベルは「中学生レベル」で全然大丈夫なんです。
必要な英語レベル② ビジネスシーンも「中学生レベル」
海外赴任に必要な英語レベルは、ビジネスシーンでも「中学生レベル」。
中学生レベルの英語の言い回しを少し変えるだけで、ビジネスシーンでも丁寧に伝えようという意思を伝えられるからですね。
「ビジネスシーンが中学レベルの英語でいいわけないでしょ!」っと思われたでしょうか笑
確かに、取引先とのバリバリな商談や商品を売り込みに営業をかけるときには、流暢な英語で多種多様なビジネス表現を使いこなすことは必須でしょう。
しかし、社内での仕事がメインだったり馴染みのある会社とのやりとりが多かったりする場合は、必ずしもそこまでのレベルは求められていません。
そもそも、初めて日本から出てきた人がいきなり英語をペラペラ話してコミュニケーションがとれるとは、現地人も思っていないんですよね。
なので、中学レベルでいいので正しくやりとりできる方が、現地人からはありがたがられます。
もし自分が逆の立場だったら、よくわからない敬語が入り混じった日本語を話す外国人より、そこまで丁寧ではないもののキッチリ意思疎通ができる外国人との方が仕事しやすいですよね。
僕の駐在経験上、丁寧な英語を話したいときには「Could you 〜 ?や Would you 〜 ?」さえ言えればだいたいは大丈夫。
この表現はメールでも会議でもかなり多用されるので、この2つさえ言えれば「この日本人は丁寧な表現を使おうとしているんだな」という意思は伝えることができます。
もちろんビジネスシーンにふさわしい表現は無限にありますが、それは海外で仕事をしながら勉強して取り入れていけばいいだけのこと。
実際に、すでに海外駐在歴2年以上のマネージャーでも、仕事で使っている英語はほぼ中学レベルでした。
このように、ビジネスシーンにおいても中学レベルの英語でも全然問題はないんです。
以上が、海外赴任後に必要な英語レベルでした。
つまり、海外赴任の前には中学レベルの英語を聞いたり話したりする練習をしておけば大丈夫ということ。
次の章では、海外赴任前にすべき英語の勉強方法をまとめました。
具体的に何をどう勉強すればいいのかが分かりますので、できることだけでも実践してから海外赴任に臨みましょう!
海外赴任前の英語勉強方法5選|準備して海外生活に備えよう!
さっそく結論ですが、海外赴任前にしておくべき英語の勉強は以下の5つです。
・中学時代の英語の教科書をおさらい
・英文法の勉強
・瞬間英作文
・シャドーイング
・オンライン英会話
一つずつお伝えしていきますね。
勉強方法① 中学時代の英語の教科書をおさらい
海外赴任前にするべき英語の勉強1つ目は、中学時代の英語の教科書をおさらいすること。
誰もが一度触れたことのある中学校の教科書を使うことで、抵抗感なく中学レベルの英語を復習できるからです。
おさらいのやり方としては、中学校の2、3年生の教科書に出てくる例文やフレーズを理解しながら、声に出して一通り読んでみるくらいでOK(中学1年生レベルはちょっとカンタンすぎでした)。
このとき、出てきた単語、文法、フレーズを使って自分で例文を作ってみると頭に残りやすいです。
中学の教科書がすぐに出てこなければ、書店で中学生向けの薄い参考書を一通りやるだけでもOKですよ。
「中学レベルはだいたい大丈夫でしょー」と思っていても、やり直してみると意外と忘れていることって多いので、やってみて損はありません。
また、中学の教科書を読み返してみると「あーこんなのあったなーなつかしー!」と中学生に戻ったような懐かしい感覚を味わいながら、楽しんで中学レベルの英語を復習することができますよ。
このように、中学時代の英語の教科書をおさらいすることで、海外赴任後に使える英語の基礎を楽しく復習することができるでしょう。
勉強方法② 英文法の勉強
海外赴任前にするべき英語の勉強2つ目は、英文法を勉強すること。
英語を話すための骨格である文法を勉強しておくことで、その型に当てはめるだけでパッと英語を話せるようになるからです。
特に英会話で使えるのは第五文型。
5つの型に当てはめさえすれば、それなりの英語をパッと話せるようになれるでしょう。
詳しくは以下の記事にて紹介していますので、一度見てみてくださいね。
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文法の勉強は会話には不要と言われることがありますが、決してそんなことはありません。
文法の知識があると、言いたいことに対する型をゲットでき英会話がかなり楽になるからですね。
英文法の勉強に使える参考書は以下の2つだけやっておけば大丈夫です。
難しい文法用語はなく、話すために使える知識としての文法を勉強することができるからですね。
このブログの「話すための英文法」というカテゴリーでこの2冊で学んだことをアウトプットしていますので、興味があれば見てみてください。
こんな感じで、英文法を勉強すれば、海外赴任後の英会話で英語を話しやすくなるといえるでしょう。
勉強方法③ 瞬間英作文
海外赴任前にするべき英語の勉強3つ目は、瞬間英作文をすること。
言いたいことをパッと英語にできるようになるため、実際の英会話で言いたいことをすぐに言えるようになるからです。
瞬間英作文は、以下の書籍がおすすめ。
✔︎ どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
パッと見たら難しそうな日本語も、英語にすると中学レベルで表す練習をすることができるからです。
本を使った勉強方法も丁寧に説明されているため、これ一冊やっておけば英語で最も重要な「言いたいことをパッと英語にする練習」をすることができますよ。
分量もそこまで多過ぎず、内容も難しすぎないため、短い時間で勉強することができました。
税込1,320円で購入できるので、英語を話すための練習をしたい方は是非購入してみてくださいね。
このように、瞬間英作文をすることが、海外赴任後の英会話に役立つ勉強方法と言えるでしょう。
勉強方法④ シャドーイング
海外赴任前にするべき英語の勉強4つ目は、シャドーイングをすること。
英会話に必須のリスニング力を短期間で鍛えることができるからです。
シャドーイングはリスニング向上に効果があることが証明されていました(出典:英語リスニング能力を高める方法-発音記号と音読)
詳しいシャドーイングの練習方法や効果がある理由は、以下の記事で紹介しているので、よければ見てみてくださいね。
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勉強方法⑤ オンライン英会話
海外赴任前にするべき英語の勉強5つ目は、オンライン英会話をすること。
いつでもどこでも安価で英語を話す練習ができるからです。
僕もオンライン英会話を週に2〜3回を受け続けて半年になるのですが、外国人と話す練習をこれほど手軽にできるサービスは他にありません。
オンライン英会話の魅力は以下の記事でこれでもかっ!くらい紹介していますので、一度見てみてくださいね。
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英語を少しでも準備しておくと海外赴任後が圧倒的に楽になります
「英語を勉強したところでどうせすぐには話せるようにならない」
「現地に赴任した後に、実践を通じて学んでいけばそれで大丈夫だろう」
僕自身、海外赴任前はこんなふうに考えていて、赴任前に英語の準備は何一つしませんでした。
確かに、赴任してしまえば英語を話さなければいけない環境になるため、日本にいるときよりも英語を話すことには慣れていくでしょう。
しかし、英語の勉強をしていかなかったことで赴任早々痛い目にあったため、英語を少しだけでも勉強しておけばよかったと後悔しています。
なので、この記事で紹介した方法で赴任前に少しだけでも準備をするようにしてみてください。
赴任後に痛い目を見なくて済みますし、何より毎日のコミュニケーションが圧倒的に楽になります。
もちろん、全てをやる必要はありません。
自分が気に入ったりやってみたいと思えたりする方法を試し、できる範囲で継続してみてくださいね。
まとめ|海外赴任前の英語準備って何すればいい?|短期間でも効果がある英語の勉強方法5選
この記事では、「海外赴任前の英語準備って何すればいい?|短期間でも効果がある英語の勉強方法5選」として、以下の内容についてお話ししてきました。
・海外赴任前の英語準備って何すればいい?|やるべきことはたったコレだけです!
・海外赴任後に必要な英語レベルは?|少し準備すれば海外生活はぜんぜん怖くない
・海外赴任前の英語勉強方法5選|準備して海外生活に備えましょう!
・英語を少しでも準備しておくと海外赴任後が圧倒的に楽になります
・まとめ|海外赴任前の英語準備って何すればいい?|短期間でも効果がある英語の勉強方法5選
海外赴任前は忙しくて英語の勉強までなかなか手が回らないもの。
英語の準備をしようと思っても、具体的に何を勉強すればいいのかも分かりにくいのも事実。
しかし、英語の準備をしておくと赴任後のコミュニケーションが楽になるのは、経験上間違いありません。
是非、この記事で紹介した内容でやれそうなことがあったら試してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
海外赴任後のあなたが外国人と英語でコミュニケーションが取れることを祈っています。