こんなお悩みにお答えします。
本記事の内容
- 可算名詞と不可算名詞の意味と見分け方
- 可算名詞と不可算名詞を使う時のルール
- 不可算名詞の数え方
参考図書
可算名詞と不可算名詞ってよく分かりませんよね。
日本語だけ見ると「数えられるか数えられないかだけ」のはずなのに、いざ勉強してみると
「なんでそれ数えられないの?」
って、ほんとウンザリしてきますよね
しかし、ある一つの見分け方さえマスターしてしまえば、可算名詞か不可算名詞かを瞬時に判断できるようになれちゃうんです!
「可算名詞は数えられる、不可算名詞は数えられない」
よくある説明は抜きにして、可算名詞と不可算名詞の意味から考え、その見分け方と使うときのルールまで紹介していきますね。
さっそくいってみましょう!
英語の可算名詞と不可算名詞の見分け方は「形」か「材質」かをイメージすること
可算名詞とはなにか?からではなく、いきなり見分ける方法からいきましょう。
可算名詞か不可算名詞を見分ける方法は「形」か「材質」かをイメージすること。
なぜなら、人はモノを形か材質かのどちらかで認識しているからですね。
キッツEigoで毎回参考にしている「英文法の鬼 100則」では「人がモノを形か材質かで認識する能力は、人間がおよそ5歳までに身につける認知能力だ」とあります。
つまり、5歳以上の人間であれば、可算名詞か不可算名詞かはだれでも判別できるということですね。
しかし、「形か材質か」って具体的にどういうことなのか、まだパッとイメージできないのではないでしょうか。
大丈夫です。
例を交えながら深堀りしていきますね。
可算名詞は"形"
可算名詞の意味は、僕たちが「形」として認識するということ。
英語の世界では「形で捉えられる=数えられる」ことを意味するからです。
例えば、今あなたの目の前にあるPCやスマートフォンをバラッバラに分解したとしましょう。
散らばったボルトや基盤、コンデンサーなどを指して「これはPCだよ!」と他人に説明して、納得してもらえるでしょうか?
誰も分かってくれませんよね?
それはあくまで、ボルトや基盤という部品であってPCではありません。
つまり、僕たちはPCをある部品の塊をした「形」で認識しているということですよね。
このように、バラバラにしたら元の形を想像できなくなる名詞のことを、英語では「可算名詞」と呼びます。
不可算名詞は"材質"
不可算名詞の意味は「材質」として認識するということ。
可算名詞とは逆で、「形として認識できない=数えられない」ことを意味するからです。
例えば、チョコレートのガーナを友人に分けようと思って、1カケラ割ってあげるとしましょう。
友人は「ありがとう!」とチョコを受け取って美味しく食べてくれますね。
つまり、元の板チョコの状態から1カケラ割っても(バラバラにしても)、それは誰がみても「チョコレート」だということ。
すなわち、僕たちはチョコを「1の形として」ではなく、「素材」「材質」と認識しているということです。
こんな感じで、バラバラにしても元の形と同じ意味をもって認識できるもののことを、英語では不可算名詞と呼ぶんですね。
不可算名詞はこんな動詞たち
なんとなーく分かったけど、まだパッとしない方も多いのではないでしょうか。
特に不可算名詞は分かりにくいので、たくさん例を取り上げていきますね。
どんなものなのかイメージで捉えてみてください。
・液体、気体
air(空気) smoke (煙)gas (ガス)steam(蒸気) wind(風)water(水)juice(ジュース)coffee(コーヒ) sand(砂)dust(ほこり) sugar(砂糖) salt(塩)
・材料、素材、食材
wood(木材) wool(ウール) beef(牛肉) fish(魚) butter(バター) stone(石) iron(鉄)cheese(チーズ) bread(パン) paper(紙)
・感情
happiness(幸福) love(愛) safety(安全) beauty(美) time (時) anger(怒り) fear (恐れ)
・天気
weather(天気) rain(雨) snow(雪) thunder(雷) lightning(稲妻)
どっちか紛らわしい名詞たち
日本語だと数えられそうだけど、実は数えられない名詞があるのでこちらもご紹介しておきます。
ざっくりいうと「なにかの総称」にあたるような単語は不可算名詞。
「総称」にあたる言葉は、バラバラにしても(分類しても)元の意味をイメージできるからです。
例えば、以下のような名詞は不可算名詞。
・furniture(家具)
・fruit(果物)food(食べ物)
・luggage / baggage(手荷物)
・equipment(設備),closing(衣類),jewelry(宝石)
・money(お金)
・information(情報) research(調査) advice(助言) news(ニュース) evidence(証拠)
なんとなーく想像できましたかね?
その感じで大丈夫ですよ。
バカ真面目に全部暗記する必要ありません!
気楽にイメージで捉えていきましょう( ^ω^ )
スポンサードサーチ
可算名詞と不可算名詞にはルールがある!|英語で話すときの使い方を3つ紹介
可算名詞か不可算名詞かをある程度判別できるようになったら、実際に会話で使うときのルールをお話ししていきますね。
結論は以下の通り。
・可算名詞のルール
1. 単数形で使う時は、必ず「a」などをつける
2. 複数形だけで使うと「総称」になる
・不可算名詞のルール
常にそのままの形で使う(aをつけたり複数形にしたりはできない)
・数え方のルール
1. 可算名詞は「数」を表す言葉
2. 不可算名詞は「量」を表す言葉
順にみていきましょう。
可算名詞のルール① 〜単数形で使う時は a / an が必要〜
1つ目のルールは、可算名詞を単数形で使う時は a / an (冠詞)が必要ということ。
a/an をつけて、初めてそれが”形”として認識できるようになるからです。
例えば、以下の例文を見てみましょう。
I have dog. 私は犬を一匹飼っています。
一見問題なさそうですよね。
しかしこれだと、ワンちゃんを「お肉の塊」という材質的な表現になってしまうんです。
なので「私は犬を一匹飼っているんだよ」と自然に言うためには
I have a dog.
と言う必要があるんですね。
このように、可算名詞を単数形で使うときは、a/an と一緒に使いましょう!
可算名詞のルール② 〜複数形だけで使うと「総称」〜
2つ目のルールは、可算名詞を複数形だけで使うと「総称」を意味すること。
「ある形のものがコピペされたように複数存在する=総称」という捉え方になるからです。
例えば、以下の感じ。
I love dogs. 犬が大好きなんだ。
複数形を使うことで「犬という生き物が好き」という意味になるんです。
愛犬家であることを言いたいのに単数形を使うと、以下のようになってしまうんですね。
I love a dog. ある犬が好きなんだよね。
こう言われると「ある犬ってどの犬種だろう?」って不思議に思いますよね。
複数形にすることで「世の中に存在している全ての犬という生物」という意味になり「僕は犬が大好きなんだよ!」と自然に伝えられるんです。
こんな感じで、なにかの総称を言いたくて、それが可算名詞の時は「複数形だけ」で使いましょう!
不可算名詞のルール 〜そのまま使う〜
不可算名詞のルールはシンプルに「そのまま使うこと。」
数えられることを前提とする a や an が付いたり、複数形にするのが不自然だからです。
例えばこんな感じ。
✖︎ I have a water.
✖︎ I have waters.
こうはならないんですね。
正しくは I have (some) water. です。
こんな感じで、不可算名詞は基本的にそのまま使うと覚えておきましょう!
数え方のルール 〜「多い・少ない」は「数」か「量」〜
最後のルールは、多い少ないを言う時の単語を変えること。
数なのか量なのかで意味が異なるからですね。
例えば、こんな感じです。
・I have many dogs. 多
・I have a few dogs. 数匹
・I have much water 多
・I have a little water. 少
数であればmanyやa fewを、量であればmuch やa littleなどを使います。
こんな感じで、可算名詞には「数を意味する単語」を、不可算名詞には「量を意味する単語」を使いましょう!
水とか数えるときはどうするの?|不可算名詞はこうやって数えよう!
可算名詞には数を、不可算名詞には量をというお話をしました。
では、レストランで「お水3つください」って言いたい時はどうすればいいんでしょうか?
結論からいうと、こういうときは「a - of」 という表現を使います。
先程の例だとこんな感じ。
Please three glasses of water.
他にもこんな例があるので、ざっとみておきましょう。
・a cup of coffee コーヒーを一杯
・a bowl of soup スープを一杯
・a slice of bread パンを一枚
・a piece of cake ケーキを1つ
基本的には、入れ物や形状、量、重さの単位を使えばOKです。
こんな感じで、不可算名詞を数えたい時は「 a 〜 of」を使うと覚えておきましょう!
スポンサードサーチ
可算名詞と不可算名詞を分けるのってそんなに大事?|できると最高にかっこいい
ここまで可算名詞と不可算名詞の違いや使う上でのルールを紹介してきました。
ちょっと理解しにくい箇所もあったのではないでしょうか。
それもそのはず。
参考にした「一億人の英文法」という本でも「可算名詞と不可算名詞は、英語を勉強していて一番分かる気がしないパートだ」と述べられています。
それくらい、日本人の僕たちには馴染みのない概念なんですね。
実際のところ、レストランで「three waters!」って言っても全然通じちゃいます。
なので大切なのは、ガチガチな暗記じゃなくて、普段から以下のように考える癖をつけること。
「これは可算名詞か不可算名詞かどっちだっけ?」
「自分は何を言いたいんだっけ?」
「じゃあどうやって使えばいいんだっけ?」
こんな感じで考えながらその都度調べていけば、おのずとこの概念に慣れてくるはず。
難しい概念だからこそ、ただでさえ英語が苦手な日本人がちゃんと使い分けられたら最高にかっこいいと思いませんか?
「全部暗記して使い分けてやろう!」なんて肩肘張らずに、ちょくちょく本記事を見ていただきながら少しずつ慣れていってくださいね。
僕もまだまだなので、がんばります。
振り返り
では、最後に本記事内容を簡単に振り返りましょう!
✔︎ 可算名詞と不可算名詞の見分け方
・可算名詞は「形」
・不可算名詞は「材質」
✔︎ 可算名詞と不可算名詞を使うときのルール
・可算名詞のルール
1. 単数形で使う時は、必ず「a」などをつける
2. 複数形だけで使うと「総称」になる
・不可算名詞のルール
常にそのままの形で使う(aをつけたり複数形にしたりはできない)
・数え方のルール
1. 可算名詞は「数」を表す言葉
2. 不可算名詞は「量」を表す言葉
✔︎ 不可算名詞の数え方
a 〜 ofを使う
今回も最後まで見ていただき本当にありがとうございました( ^ω^ )
おすすめのオンライン英会話ランキングTOP3
\ 第1位 / レアジョブ おすすめ度★★★★★
英語初心者に優しくて安価なオンライン英会話。丁寧に指導してもらいたいと思っているあなたにぴったりです!
\ 第2位 / ネイティブキャンプ おすすめ度★★★★☆
通常の4倍速で英語が身に付くカランメソッドの正式認定校。短期集中で正しい英語を話せるようになりたい方におすすめです!
\ 第3位 / DMM英会話 おすすめ度★★★★☆
レッスン教材がかなり充実しているDMM英会話。英語で学びたいことが決まっているあなたにぴったりです!
上記3つのオンライン英会話体験談はこちら↓↓
-
【徹底比較】さぁ、オンライン英会話であなたの英語力をぐんとアップさせよう!|おすすめオンライン英会話3選
「おすすめのオンライン英会話が知りたい」「どのオンライン英会話が自分に合っているか知りたい」 こんな要望にお答えします。 オンライン英会話を選ぶのって難しいですよね。 「オンライン英会話 おすすめ」で ...
続きを見る