英語のお悩み

海外赴任したけど英語が聞き取れない人へ|リスニング力を伸ばす方法を解説します【裏付けあり】

2021年3月19日

外国人が何を言っているのか全然聞き取れません。リスニングができないと会話が成り立たないので、仕事を進めるのにとても苦労しています。英語のリスニング力を上げたいのですが、どう勉強すればいいでしょうか?




こんなお悩みにお答えします。



本記事の内容

  • 英語が聞き取れない人がまずするべきこと
  • 外国人の英語が聞き取れない原因
  • 英語のリスニング力を鍛える方法




英語が全然聞き取れないって辛いですよね。




海外赴任や海外出張で英語を使うけど、外国人が言ってることが分からないことはよくあります。




相手が何を言っているのかわからないと、仕事が前に進まなかったり、旅先でどうしていいか分からなくなったりすることも。




こんな状況から抜け出すために、通勤中に英語を聞き流したりみたりドラマや映画を英語字幕で見たりする人が多いです。




しかし、いくら続けても一向にレベルが上がらず挫折してしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。




そこで本記事では「英語のリスニング力を伸ばす方法」について解説していきます。




早速見ていきましょう。




海外赴任したけど英語を聞き取れない人がするべきことは、とにかく「話す練習」をすること

結論から言うと、英語のリスニング力を伸ばす方法は「話す練習」つまり、「音読」をすること。




英語を聞き取れるようになるには「その英語と同じスピードで英語を話せるようになる必要があるから」です。




弘前大学の論文にて「初級、中級の英語学習者にとって、音読がリスニング向上に特に効果的である」と明記されていました。
(出典:英語リスニング能力を高める方法-発音記号と音読




そして論文内では「英語の音声を聞き取るには、その速度と同じ速度で言語産出を行う必要がある」とも述べられています。




つまり、外国人が言っている早い英語を聞き取るには、それと同じ速さで頭の中で英文を作り、正しい発音で話せなければいけないということ。




例えば、外国人の英語はさっぱり分からないのに、なぜか日本人の英語はだいたい聞き取れるという経験はありませんか?




これは、その日本人が話せる英語の速度とあなたの速度がだいたい同じだからなんですね(使う語彙や発音の問題ももちろんありますが)




こんな感じで、英語を聞き取れるようになるには、その速度と同じ速度で英語を話せる必要があるんです。



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英語が聞き取れないのはなぜ?|海外赴任していても英語を話せない原因3選

速い英語を聞き取るためには、速く英語を話せるようになることが必要とお話ししました。




こんなことを言われると「普通のスピードでも話せないのに、速くなんてそんなの絶対無理だよ…」と思ってしまいますよね。




いきなり明日からネイティブばりに速く英語を話すことなんて誰にもできないので、安心してください。




上述したとおり、それなりのスピードで英語を話せるようになれば、同じくらいの速度の英語を聞き取れるようになります。




まずは、自分が普通のスピードでも英語を聞き取れない原因を知って、そこから一歩ずつ対策を積み重ねていきましょう。




海外赴任の経験上、英語を聞き取れない原因は以下の3つです。

・発音に慣れていない
・単語や文法、フレーズが分からない
・頭の中で翻訳している




順にみていきましょう!


原因① 発音に慣れていない

英語を聞き取れない原因1つ目は、発音に慣れていないこと。




英語には、日本語にはない発音の変化があるからです。




例えば、Get on の t は発音されません。




なので、「ゲットオン」ではなく「ゲロン」となりますよね。




他にも、What kind of 〜では「ワットカインドオブ」ではなく「ワッカインオブ」といった感じ。




他にも無数に慣れていない発音がある中で、外国人に超スピードで話されては対処できるはずもありませんよね。




発音の変化については、以下の記事でも紹介していますので、ご興味あれば一度みてみてください。

【病気じゃない】英語を聞き取れないのは「音」を知らないだけ|イライラから卒業する練習方法を解説

こんなお悩みを解決できる記事を書きました! 「外国人の英語が聞き取れなくて悔しい……」 「自分なりに勉強してるのに、一向に聞こえるようにならない……」 「一刻も早く英語を聞き取れるようになる練習方法が ...

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このように、英語の発音の変化に慣れていないことが英語を聞き取れない原因と言えるでしょう。



原因② 単語や文法、フレーズが分からない

英語を聞き取れない原因2つ目は、単語や文法、フレーズの意味が分からないこと。




日本語でも同じですが、意味の分からない言葉を言われてもそもそも理解できないからですね。




特に英語は、おんなじような言葉なのに意味が正反対になる単語があります。




例えば、hardとhardly。




hardは「懸命な」ですが、hardlyは「ほとんど〜しない」というまったく逆の意味なんです。




こんな感じで、そもそも単語の意味が分からなかったり、間違えて理解していたりすると、せっかく音声を聞き取れても理解できないことになってしまうでしょう。



原因③ 頭の中で翻訳している

英語を聞き取れない原因3つ目は、頭の中で翻訳をしていること。




頭の中で翻訳を始めた瞬間に会話から置いて行かれるからですね。




英語と日本語では、そもそもの語順が違います。




簡単にいうと、英語は結論(動詞)が先で、その後に詳細情報を付け足していく言語。




一方日本語は、結論(動詞)が最後にきます。




つまり、日本人が日本語の語順で英語を理解しようとすると、文末まで聞いた後に、語尾から全文翻訳する必要が出てきてしまうんですね。




発音や語彙の問題もある中で、最後まで聞いてから翻訳をしていたらとても会話になんてついていけません。




こんな感じで、頭の中で翻訳していることが英語を聞き取れない、または聞いても理解できない原因と言えるでしょう。



海外赴任者の「英語聞き取れない!」を短期間で解消するリスニングの勉強方法|4ステップで紹介

では、これら原因に対してどのように対策すればいいのでしょうか。




結論から言うと、以下の順番で英語の音読をすることです。

ステップ① 一度聞いてみる
ステップ② 意味を確認する
ステップ③ 音声と同時に読む
ステップ④ 英文を見ずにシャドーイング




このステップが良い理由は以下の2つです。




まず1つ目は、リスニングの前に英文を読んで理解することで、語彙が増えつつ英語の語順に慣れることができること。




東北大学の論文では、英文を事前に読んでからリスニングの練習をすることで、短期間でリスニング力が向上すると述べられています。
(出典:英語リスニング能力を伸ばす効果的学習方法とは?




リスニングの勉強に入る前に15分間英文を読むなどの勉強をしたことで、テストのスコアが大幅に向上していました。




このように、リスニング練習の前にまずその英文を理解するということが重要なんですね。




そして2つ目の理由は、シャドーイングによって発音矯正しながら英語を話す練習ができること。




シャドーイングとは、音声の後を追いながら音読する方法。




英語のスピードに慣れ、ネイティブに近い発音を身につけることができます。




関西学院大学の門田さんが書かれた「シャドーイング・音読と英語習得の科学」という書籍では、「シャドーイングが英語を話す能力の向上に直接効果をもたらす」と明記されていました。




つまり、「英文の意味を事前に確認」→「シャドーイング」という順番で音読練習することで、短期間でリスニング力とスピーキング力を伸ばすことが可能ということ。




実際にこのステップは、オンライン英会話のネイティブキャンプのアプリにある「聞くコンテンツ」に取り入れられているもの。




僕は、ネイティブキャンプのアプリを使って毎日ぶつぶつ言いながら通勤しています笑




教材がない人は、TOEIC新公式問題集のPART3かPART4の音声を使いましょう。




発音もいいですし、なによりTOEICスコアに直接繋がります。




少し前置きが長くなってしまいましたが、さっそく英語を聞き取れるようになる勉強方法を一つずつ見ていきましょう。



ステップ① 一度聞いてみる

リスニング力を伸ばす方法ステップ1は、まず一度英語を聞いてみること。




今の自分のレベルを確認することで、後で効果を実感できるからです。




まずはテキストを見ずに聞いてみましょう。




何を話しているのか、だいたいの意味を捉えられればOK。




もし1回で分からなければ、何回か聞いてみてくださいね。




こうすることで、今どれくらい聞き取れるのかを自分の中でだいたい把握することができます。




そうすれば、音読練習した後にどれくらい聞き取れるようになったかも体感することができますよね。




自分がどれくらい成長したかが分かれば、やる気もみなぎってくるもの。




なのでまずは、英文を見ずに聞き取れる範囲で聞いてみてください。



ステップ② 意味を確認する

リスニング力を伸ばす方法ステップ2は、英文を読んで意味を確認すること。




意味を理解しながら音読練習できるようになり、意味まで理解できるようになるためのリスニング練習になるからです。




意味を理解せずにシャドーイングをしても口が動くようになるだけで、意味を理解しながら英語を聞き取れるようにはなりません。




音が聞き取れても意味を理解できなければ、リスニング力が向上したとは言えませんよね。


英語を聞いたときに意味まで理解できるようになるための勉強方法は以下の記事で紹介したので、よければみてみてください。

なぜ英語は聞き取れるけど意味が分からないのか?コレで意味まで分かります!

こんなお悩みを解決できる記事を書きました! 英語は聞き取れるのに、意味が理解できないときってありますよね…… 僕は仕事でほぼ毎日英語を使うのですが、単語は聞き取れるのに最終的に何を言ってたのか分からな ...

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なので、音読の前には必ず英文の意味、分からなかった単語や熟語、フレーズなどを一通り確認しましょう




一通り意味を確認したら、音声を聞きながら英文を黙読してみてください。




英文の意味を理解できているかが分かります。




自然と語彙も増えていくので、一石二鳥ですよ。




こんな感じで、音読前に英文の意味を確認することで、意味を理解しながら英語を聞き取れるようになるための練習をすることができます。



ステップ③ 音声と同時に読む

リスニング力を伸ばす方法ステップ3は、英文を目で追いながら音声と同時に音読すること。




教材と自分の発音の差を埋められるため発音スキルが上がり、リスニング力向上につながるからですね。




英文を同時に発音をすることは、パラレルリーディングやオーバーラッピングとも言われます。




オーバーラッピングをすれば、音声と自分の発音の差が明確に分かりますよね。




例えば、話すスピード、発音、リズム、イントネーションとか。




これらの差を埋めるように、何度もオーバーラッピングして音声から遅れずに発音できるようになれば、あなたの発音は教材にどんどん近づいていきます。




音についていくのに必死で意味まで同時に理解するのは難しいところなので、まずは音声から遅れないように発音できるまで練習してみてください。




オーバーラッピングを繰り返していれば、音声教材と同じ速度の英語に慣れて来るため、同じ速度の英語はある程度聞き取れるようになるでしょう。



ステップ④ 英文を見ずにシャドーイング

リスニング力を伸ばす方法ステップ4は、英文を見ずにシャドーイングすること。




英文を見ずにシャドーイングすることで、英文を頭の中で追う練習ができるからです。




英語を聞き取れない状態とは、言い換えると「相手が話している英語を頭の中で理解しながら追えていない状態」ということ。




なので、何も見ずに意味を理解しつつシャドーイングできるようになれば、英文を聞きながら頭の中で追うことができるようになっているということですよね。




つまり、英語を聞き取れる状態になっているということ。


具体的な練習方法としては、意味を理解しながらミスなく言えるようになるまで何回でもシャドーイングするだけ。




思い出せない単語やフレーズが必ず出てきますので、すぐに意味を再確認して練習を続けます。




体感的には20〜30回くらい練習すれば、意味を理解しつつ、教材と同じような発音で口が動くようになってきますよ。




ここまでできるようになれば、その英文はモノにしたとして別の英文での練習に移りましょう。




この1〜4までのステップで色々な英文を使って発音練習を繰り返せば、あなたのリスニング力は間違いなく向上していきます。



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英語を聞き取れるようになれば、海外生活が日本と同じくらい自由に感じます

「海外赴任しても英語を聞き取れなかったら生活も仕事もできない…」

「海外赴任したあとに英語を聞き取れない自分を想像すると怖くて仕方がない…」




初めて海外赴任する人にとって、英語に関する不安はとても大きなモノ。





確かに、外国人とのコミュニケーションが取れないと困ることが多いのは事実。




しかし、そうならないための努力をキチンと続けさえすれば、英語は必ず聞き取れるようになります。




僕なんて、赴任したての頃は英語の会議に全くついていけませんでした。




「やばい。このままじゃ海外で仕事をすることなんてとてもできない…」



こんなふうに毎日不安を感じ、出社するのが嫌でしょうがない日もありました。




しかし、この記事で紹介した内容をもとに練習を続け、臆せずに外国人とコミュニケーションを取り続けた結果、今ではいきなり外国人に電話をかけて雑談をしつつ仕事の話もできるようになりました。




最初からうまくいくことの方が少ないと割り切って、勉強を続けてみてください。




経験上、3ヶ月〜6ヶ月くらい継続すれば効果を実感できるときが必ずやってきます。




そして、英語を聞き取れるようになると、海外での生活が一気に花開きます。




だって、日本にいるのと同じように仕事をこなせるようになりますし、外国のどこへでも一人で自由に出かけられるんですよ?




まるで自分が海外映画やドラマに出ているような気分で外国を自由に出歩けるって、とっても素敵じゃないでしょうか。




英語を聞き取れるようになった理想の自分をイメージしながら、英語学習を継続してみてくださいね。



まとめ|海外赴任したけど英語が聞き取れない人へ|リスニングを伸ばす方法を解説します【裏付けあり】

この記事では、「海外赴任したけど英語が聞き取れない人へ|リスニングを伸ばす方法を解説します【裏付けあり】」として、以下の内容をお話ししてきました。

・海外赴任したけど英語を聞き取れない人はとにかく「話す練習」をすること
・英語が聞き取れないのはなぜ?|海外赴任していても英語を話せない原因3選
・海外赴任者の「英語聞き取れない!」を短期間で解消するリスニングの勉強方法|4ステップで紹介
・英語を聞き取れるようになると海外生活が一気に花ひらく




英語学習はしんどいと思われがちですが、ハマるとこれほど成長を実感できて、身になるスキルもありません。




TOEICスコアが高いと昇給や転職に役立ちますし、そもそも世界の誰とでもスムーズにコミュニケーションが取れるなんて、誰にでもできることじゃないですもんね。




是非楽しみながら、英語学習に取り組んでいってください。




最後まで読んでいただきありがとうございました。




勉強熱心なあなたがリスニング力を向上させて海外生活を心から楽しめることを祈っています。




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  • この記事を書いた人

キッツ

TOEIC470点でヨーロッパ駐在した30歳会社員ブロガー▶︎話せる英語は中学レベル。文法ダメダメでも気にせず英語を話しまくる▶︎”それなり”英語がビジネスで通じると実感▶︎”ネイティブレベルなんか目指さない”英語の勉強方法を発信しています!モットーは「伝わればいいじゃん」

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